食物アレルギーの原因「特定原材料」徹底解説:なぜこの食品がアレルギーを起こす?

食物アレルギーの基礎知識
食物アレルギーの基礎知識

「特定原材料」は、食品表示法で表示が義務付けられているアレルギー原因食品。本記事では、なぜこれらの食品がアレルギーを起こしやすいのか、特徴を徹底解説します。

目次

特定原材料とは

食品表示法に基づき、特に重篤なアレルギーを起こしやすい食品として、表示義務が課されている8品目:卵・乳・小麦・そば・落花生(ピーナッツ)・えび・かに・くるみ。これらを含む加工食品は、必ずアレルゲン表示が必要です。

各品目の特徴:なぜアレルギーを起こしやすいのか

卵:子どもに最も多いアレルゲン。卵白に含まれるオボムコイドが加熱でも分解されにくいため、症状が長引く。乳:カゼインが消化されにくいタンパク質構造。子どもの2番目に多いアレルゲン。小麦:グルテンが免疫システムを刺激。「運動誘発性」のリスクも。そば:アナフィラキシー率が極めて高い。微量で重症化。寛解しにくい。ピーナッツ:マメ科で、Ara hシリーズのタンパク質が原因。アナフィラキシーリスクが特に高い。えび・かに:トロポミオシンが原因。成人発症が多い。くるみ:木の実類の代表。微量摂取でも重症化することがある。

特定原材料に準ずる20品目

表示推奨される20品目:アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン。重症度に応じて医師判断が必要です。

表示の読み方

「卵を含む」「乳由来」「小麦粉(小麦)」など、原材料表示の中に必ず明記されます。28品目すべて表示している商品は安心度が高いです。

アレルギーが起きやすい仕組み

これら食品に含まれる特定タンパク質は、消化酵素で分解されにくい構造を持っています。腸管バリアを通過して血流に入りやすく、免疫システムが「敵」として認識し、IgE抗体を作ってしまいます。

FAQ

Q. 「同じ製造工場で○○を含む製品を製造」表示も要注意?
A. 微量混入リスクがあるため、重症の方は避ける判断も。製造ライン分離の専門メーカーが安心です。

Q. レストランの料理でも表示されますか?
A. 義務ではありませんが、多くのチェーン店は自主表示。質問すれば回答してくれます。

※本記事は当事者・家族目線でまとめた情報であり、医学的診断・治療方針については必ずアレルギー専門医にご相談ください。

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アナフィラキシーなど緊急時の症状の見分け方とエピペン等の対応は、専門にまとめたアナフィラキシーショックとは?症状の見分け方と緊急対応で詳しく解説しています。いざというときのためにあわせてご確認ください。

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参考・出典

この記事を書いた人

谷口 正純(食品アレルギー情報サイト運営者)。自身がそばアレルギーの当事者であり、子どもの卵・乳アレルギーの診断をきっかけに2015年頃から食物アレルギーの情報収集を続ける当事者・保護者です。アレルギー専門医への10年以上の通院、除去食・代替食の管理、保育園・学校の給食対応など、日常生活の実体験にもとづき、消費者庁・厚生労働省・日本アレルギー学会・国立成育医療研究センター等の一次情報を参照して記事を作成しています。本サイトは医療情報サイトではなく、診断・治療の判断は必ずアレルギー専門医にご相談ください。詳しくは運営者情報をご覧ください。

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