果物アレルギー・花粉食物アレルギー症候群(PFAS)の体験談:春になると果物が食べられなくなる謎

その他の食物アレルギー

「リンゴを食べると口の中がかゆくなる」「桃を食べると唇が腫れる」——これは花粉症と深く関係した「花粉食物アレルギー症候群(PFAS: Pollen Food Allergy Syndrome)」かもしれない。花粉症患者が増える中、この症状で悩む人も急増している。本稿では、PFASの仕組みと体験談、日常生活での対処法を詳しく解説する。

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果物・リンゴ・桃のイメージ
花粉症がある人に多い果物アレルギー「PFAS」とは
目次

花粉食物アレルギー症候群(PFAS)とは

PFASは、花粉アレルゲンと一部の果物・野菜・木の実に含まれるタンパク質が構造的に似ているために起こる「交差反応」だ。花粉に感作された免疫系が、構造が似たタンパク質を持つ食品を「花粉と同じもの」として誤認し、アレルギー反応を起こす。

代表的な組み合わせとして、シラカバ花粉アレルギー(北海道・東北に多い)ではリンゴ・桃・サクランボ・洋梨・アーモンドへの反応が起こりやすい。ヨモギ花粉アレルギーではセロリ・ニンジン・スパイス(コリアンダーなど)への反応が起こることがある。またスギ花粉アレルギーと果物アレルギーの関連も研究されており、トマトへの反応例が報告されている。

体験談:花粉症悪化と同時に始まったリンゴアレルギー

Jさん(35歳女性・会社員)は10年以上のスギ・ヒノキ花粉症持ち。3年前から花粉シーズンにリンゴや桃を食べると、口の中・唇・喉に強いかゆみを感じるようになった。「最初は口の中の荒れかと思っていた」と語る。症状は食後数分以内に現れ、30分〜1時間程度で自然に治まる軽度なものだったが、あるとき生の桃を食べたところ喉の腫れで息苦しさを感じ、初めて医療機関を受診した。

アレルギー専門医でPFASと診断。「加熱すれば食べられる場合が多い」との説明を受け、ジャムや加熱したリンゴは問題なく食べられることを確認した。現在は生の果物は花粉シーズンに避け、旬の果物はコンポートやシャーベットにして楽しんでいる。

加熱果物・コンポート・ジャム
加熱すればアレルゲン性が低下するため、加熱調理した果物は食べられることが多い

PFASの特徴:口腔アレルギー症候群(OAS)との違い

PFASは「口腔アレルギー症候群(OAS)」とほぼ同義で使われることが多い。特徴は症状が主に口腔・咽頭に限局し、蕁麻疹・消化器症状・アナフィラキシーへの進展は比較的まれな点だ。これは原因タンパク質(主にPR-10タンパク)が消化酵素や胃酸で分解されやすく、消化管への移行が少ないためだ。

ただし「まれ」であって「ゼロ」ではない。特に大量摂取、空腹時の摂取、運動との組み合わせではより重篤な反応が起こる場合があるため、油断は禁物だ。

PFASの対処法:加熱・缶詰・調理の工夫

PFASのアレルゲンは多くの場合、加熱処理によって変性し、アレルゲン性が低下する。そのため生の果物・野菜では反応するが、加熱・缶詰では反応しないケースが多い。リンゴは電子レンジで30秒加熱、桃はコンポート(砂糖煮)にすることで食べられる患者が多い。また、皮に近い部分にアレルゲンが多い果物(リンゴ・桃など)は、皮を厚めにむいて食べると症状が出にくいケースもある。

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まとめ

花粉食物アレルギー症候群(PFAS)は花粉症患者に多く見られ、生の果物・野菜で口腔症状を起こす。多くの場合は加熱によってアレルゲン性が低下するため、調理の工夫で果物を楽しめる。花粉症治療(アレルゲン免疫療法)がPFASの改善につながるケースもあり、専門医への相談を検討しよう。


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