娘の卵・乳アレルギーと向き合った3年間——保護者として感じた不安と希望の記録

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「また発疹が出た……」。娘が生後8ヶ月のとき、初めてゆで卵を食べさせた翌朝、私は娘の頬に広がる赤い発疹を見て、言葉を失いました。あわてて近くの小児科に駆け込むと、「食物アレルギーの可能性があります」という言葉を告げられ、その日から私たちの生活は大きく変わることになりました。

現在、娘は4歳になりました。卵と乳製品のアレルギーと診断されてから約3年。不安で泣いた夜も、給食のことで悩んだ日も、「もうお弁当なんていやだ!」と娘が泣いた日もありました。でも今は、あの日の経験があったからこそ、食の大切さや家族の絆についてたくさん学べたと感じています。

この記事では、私たちが経験したことや、同じ境遇の方に伝えたいことを正直に書き記しています。専門家のアドバイスではなく、あくまで一人の母親の体験談として読んでいただければと思います。

目次

診断を受けたときの衝撃と最初の一歩

アレルギー検査の結果が届いた日

小児科でアレルギー検査を勧められ、採血検査を受けました。結果が届いたのは2週間後のこと。医師から「卵白クラス4、卵黄クラス2、牛乳クラス3」という数字を告げられても、正直なにがなんだかわかりませんでした。

「クラス4って重いんですか?」と聞くと、「除去食が必要なレベルです。ただし、体質は変化することもあるので、定期的に検査しましょう」と説明を受けました。帰り道、ベビーカーを押しながら涙が止まりませんでした。「この子に卵もお乳も食べさせてあげられないなんて……」と。

管理栄養士さんとの出会いが転機に

そんな私を救ってくれたのは、病院に併設されていた管理栄養士さんの栄養相談でした。卵と乳製品を除去してもバランスよく食べられる食材の組み合わせ、代替食品の選び方、外食時の注意点など、具体的にアドバイスしてもらえたことで「なんとかなるかもしれない」という希望が生まれました。

「不安なことは全部書き出して、次回の相談時に持ってきてください」という言葉が、今でも支えになっています。食物アレルギーの子を持つ保護者の方には、ぜひ医師だけでなく管理栄養士さんへの相談もおすすめしたいです。

日常生活の工夫——食卓から園生活まで

「除去食」から「家族の食事」へ発想を転換

最初は「娘だけ別メニュー」を用意していましたが、やがてそれが娘にとってつらいことに気づきました。「なんで私だけ違うの?」と聞かれた日は、胸が痛かったです。

そこで発想を転換し、「家族全員が食べられるレシピ」を増やすことにしました。卵なしのふわふわ豆腐オムライス、豆乳を使ったホワイトソース、アレルギー対応のケーキミックスを使ったバースデーケーキ。最初は味に納得がいかないこともありましたが、試行錯誤するうちに「これなら家族みんなでおいしく食べられる!」という定番レシピが増えていきました。

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保育園・幼稚園への申し送りで大切にしたこと

娘が保育園に入園するとき、最も心配だったのが給食でした。園の栄養士さん・担任の先生と面談を重ね、「除去食対応表」を作成してもらいました。以下の3点を特に意識しました。

  • アレルゲンリストを書面で渡す(口頭だけではなく必ず文書化する)
  • 代替食の内容を具体的に指定する(例:卵の代わりに豆腐を使ってほしい)
  • 緊急時の連絡体制と薬(エピペン等)の保管場所を事前に確認する

先生方はとても親身に対応してくださいました。給食の食材リストを毎月確認させてもらえる園もあり、「一緒に守ってくれる大人がいる」という安心感は親子ともにとても大きかったです。

外食・お誕生日会で困ったこと

友人の誕生日パーティーやファミリーレストランへの外食は、しばらく苦手でした。「ケーキが食べられない」「唐揚げも卵が入ってる」と気にしながら食事するのは、子どもにも親にもストレスでした。

でも少しずつ、「事前にお店にアレルギー対応を問い合わせる」「持参できるアレルギー対応のお菓子を用意する」という習慣がつきました。今は外食前に必ずアレルゲン情報をお店のホームページで確認するか、電話で確認するようにしています。

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3年間で気づいたこと——アレルギーは「不幸」じゃない

娘が教えてくれた「食べることの意味」

3年間を振り返ってみると、食物アレルギーがあることで、私たちは「食べること」について人一倍深く考えるようになりました。原材料表示をきちんと読む習慣、旬の食材を使った手作り料理の大切さ、食べ物への感謝の気持ち——これらはアレルギーがなければ、ここまで意識しなかったかもしれません。

娘も今では、「これにはたまごが入ってる?」と自分で考えて聞けるようになりました。食べられるものと食べられないものを自分で把握し始めた娘の姿を見たとき、「この子はちゃんと自分の体を守る力を身につけてきた」と感じ、うれしくて泣いてしまいました。

同じ悩みを持つ保護者へ伝えたいこと

食物アレルギーの子どもを育てていると、孤独を感じることがあります。「みんなが食べているのに、なぜうちの子だけ……」という気持ちは、正直今でもゼロではありません。

でも、SNSでつながれる同じ境遇の方々、地域の「アレルギー児親の会」などのコミュニティは大きな支えになっています。一人で抱え込まず、声に出すこと、仲間を見つけることが、保護者自身のメンタルヘルスにもとても大切だと感じています。

同じ悩みを持つすべての保護者の方に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。まだ先が見えない不安の中にいる方も、きっと少しずつ、前に進めるはずです。あなたは一人じゃありません。


⚠️ ご利用にあたってのお願い

このブログは、食品アレルギーと向き合う当事者・保護者の経験をもとに情報をお届けしています。アレルギーの症状や体質には個人差があります。

  • 食品の購入・摂取前には、必ずパッケージの原材料表示をご確認ください
  • アレルギー症状や除去食の変更については、必ずかかりつけの医師・管理栄養士にご相談ください
  • 本記事の情報は執筆時点のものです

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食物アレルギーは個人差が大きく、症状の重さも異なります。アレルギーの検査・診断・治療については、必ず医師・専門医にご相談ください

アナフィラキシーなど緊急を要する症状が現れた場合は、直ちに救急車を呼ぶ(119番)など適切な対応を取ってください。当サイトの情報を利用したことにより生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。

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この記事を書いた人

tanyのアバター tany 食品アレルギー情報サイト 運営者

子どもの卵・乳アレルギーをきっかけに、食物アレルギーの情報収集を始めて10年以上。アレルギー科通院・除去食管理・給食対応の経験をもとに、当事者目線の実践的な情報をお届けしています。正確な情報提供を心がけており、医療・食品情報は消費者庁・厚生労働省・日本アレルギー学会など公的機関の情報をもとに記載しています。「アレルギーがあっても、毎日の食事を楽しんでほしい」という思いで運営しています。

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